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f450 book

2016-06-18-f450-book

ハヤカウ文庫「F450」

この本は黒須の父親が蒸発する前に黒須に残したもの。
(それにしても「蒸発」という言葉は何か恐ろし気なイメージが幼いころにあった。人が蒸発する、という事がまるで水が消えるようなイメージを持っていて、人ごみの中で人間が突如消失してしまうかのような気がしてとても怖かった)

この本は「華氏451度」からインスピレーションを受けて制作された。

「華氏451度(原題:Fahrenheit 451))」はブラッドベリの書いた近未来小説のタイトル。書籍の所持・閲覧が禁じられた世界。華氏451度(≒摂氏233度)は紙が自然発火する温度。

f450は紙が発火するその直前、紙が発火によって別のものに変容するその境界線を意味しているという。異なるもの(例えばデジタルとアナログ)が共存するそのポイントを指している。

「夢や記憶」も現実世界と精神世界の境界線に存在するものと言えよう。

 

 

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