「たぶん僕らは美術家とか作家とかではないんだと思います。そういった人種は何らかのセンサーを備えていて、それらをアウトプットせざるを得ないというか。職業的なものではなく、生き方、と言えばいいのでしょうか。それを考えると僕らはそんな業は持っていませんし、センサーだって怪しい。問題意識もないし、社会を変えるとか、誰かの何かを代弁するとかもない。ただ何かを作りたい、という気持ちはあるんです。それが何なのか定義できないしするつもりもありません。でもそれを受け入れるフィールドは美術しかなかったんです。」
